良くある質問
近くにある競合店の値下げするタイミングがどんどん早くなっています。当店でも同じ商品が少なからずあり、こちらも価格を合わせて、すぐ下げるべきかどうかいつも悩んでいます。
大きな問題ですね。売上や粗利に直接、そして長期に関わります。競合店と自店のその商品群の量や鮮度の優劣も関係しますが、キーポイントはその競合店と自店との力関係です。
客観的に見て、こちらがかなり優位にある場合は価格をすぐ合わせるもの、すぐ合わせずにそのまま販売するもの、逆にこちらから仕掛けるもの、その3パターンを使い分けて、相手に主導権を握らせないようにしながら優位を維持し、粗利の確保をします。相手と僅差の場合は合わせるのを基本にし、やはり3パターンの使い分けをしながら優位部門を確立を進めます。
こちらがはっきり劣る場合は価格競争は懸命ではありません。ジリ貧の可能性が高くなります。スタッフや会社の個性を活かせてかつ相手に勝てそうな部門もしくは店舗コンセプトを先に確立する必要があります。もし価格競争をする場合も、その部門を活かすための方法として使います。
徹底した低価格戦略もコスト的に問題なければコンセプトの一つにはなりえます。
この不景気はいつまで続くのでしょうか
輸出関係や高級ブランド、液晶TV、韓流など好調な会社や分野も少なからずあり、日本経済全体ではプラスのようです。 しかし、東京を除く厳しいという声ばかりで、つまり凸凹状態。結論から言うと、今を不景気とするならこれはずっと続きます。 数%の上下はあるでしょうが、昔のように産業全体が好調とか、ある業種全体が好調とか、 ある商品の全メーカーが好調といったことは起こりえません。 食物・服・家・ガス電気水道・家電製品・車・道路・鉄道などは皆大きな消費ですが、 そんな生活に必要な環境は80年代までにほぼ満たされてしまいました。 今では不要不急のファッションや音楽の分野さえ供給過剰です。 そのうえ、少子化で今後人口そのものも減りますから、全体ではマーケットの縮小が進みます。 その時代に合った物だけが売れ、時代に合った会社だけが繁栄します。お店でも時代に合わせる判断や行動をどんどん進めましょう。
大きな競合店が出来、売上げが約2割近く下がりました。最初の週は約3割でした。どうしたら良いでしょう
商業施設やお店も全体では供給過剰ですから、類似の新しいものが出来るとその分、消費が分散します。 厳しいんですが事実です。影響度合いの分析をし、自店の方向性・強化拡大する部門・圧縮削減する部門、新しい販売促進方法など決めていきます。 お客様から見て利用価値の高い店・利用価値の高い部門の確立を目指します。 相手の方が明らかに強い場合は大きな革新が必要ですので、開店前と後とを詳しく比較したデータやレポートを作成し、 本部と相談しましょう。
今月も売上予算に行きません。実はここ3年間のうち達成したのは2回だけです。
一生懸命仕事してるつもりですが、本部からは罵倒されてばかりです。精神的に限界が近そうです。
相談しましょう。「何とかしろ」だけもありえますが、それでも頭の中で、一つのステップになり、気持ちの切り替えが出来ます。 データとこれまでの対策と結果をまとめておきます。相手は直属の上司、社長さん、他にどなたか本部で信頼できる方に。 厳しい状況は本部でもよく分かっていて、お店を左右する大きな方針が内々で決まっているかもしれません。 あるいは検討の最中で、きっかけ待ちかもしれません。これまで実施したことのない対策を指示してくれ、予算もつけてくれるかもしれません。 マイナスイメージに留まらず、頭と体を前に動かしましょう。
たまに外人客がきます。強盗の下見かもしれないと思い不安でした。
何だか犯罪まで国際化してしまいましたね。 金目のモノ、換金性の高いモノを扱う業種は商品の盗難予防が必要ですし、 売上の大きなお店は現金の安全な保管と入金方法を施しましょう。 防犯システムの導入、ビデオや防犯ミラーの追加、万引き等軽犯罪も全て警察通報、保険の加入、 大型の「関係者以外立入禁止」表示、これを英語{No Entry (To Unauthorized Persons)や Off-limits、Keep off、No Admittance }も併記します。短時間でのレジ精算、客用トイレの位置変更、近くの交番駐在員との交流、 など実施しましょう。
ついでといっては何ですが防火や避難設備の安全確認をしておきましょう。 非常口、非常口への通路や非常階段の有効幅確保、防火シャッターの作動、誘導灯、消火器、懐中電灯など。避難訓練や避難マニュアルも常備です。
斜陽商店街で自店も苦戦中のオーナー店長です。改装したが売上が上がらず、どうしたら良いかわかりません。
返済や生活費も含めた必要売上げ、つまり損益分岐点の計算とそれに対しての現状売上げはどの程度でしょうか。損益分岐点の80%以下だとかなり難しく、画期的な改革が必要です。
コンセプト、客層、価格帯、業種そのもの。飲食店ならメニューの大改革、ランチや定食の企画。お客様達から一番評価されている部分を得意客の他、家族・友人・取引先にも聞いて再確認し、その特徴をさらに拡大するような方向、特徴をアピールする方法を考え、速やかに実行しましょう。
予算を大きく割っています
大変なんでしょうけどこれでは情報不足です。ちと回答しかねます。もう少し原因の分析とか、考える習慣をつけましょう。「分析する=答えに近づく」です。「考えて、他の意見も聞いて、対策をしてみて、その反応を見て、また考える」を繰り返す中で、力が付いていきます。
うちの専務はしょっちゅう「フーッ」とタメイキをつきます。 しんどそうですが、こちらもうっとうしいんです。どうしたら良いでしょうか。
しょっちゅうというのはちと問題ですね。きっと、いろいろお悩みなんでしょう。でもその悩みや不安・不満を言えない。もしくは言いたくない。で、溜まるばかり。それが結局「タメイキ」ではないか思われます。 そこでです。お互いに解消したいのですから、「専務も色々大変ですよね〜」などと話を振ってもらえませんか。専務がうまく不満の一つも吐き出したら、幾分スッキリして好転する可能性があります。
まあ少し、世話のやける先輩だと思ってよろしくお願いいたします。ちょっとでも応援してくれる人がいるとまあ頑張れたりしますんで。
キャンペーン商品の購入指示がきます。私はまだしも新人やパートに何度もは強要できません。私もこの給料だと1点がせいぜいです...
仕事の本筋ではありませんし、本部でも苦慮しながらやむを得ず出している指示です。尊敬する先輩の立場を考えてとか特別な場合は別ですが、できる範囲内で応じ、部下にも同じく「出来る範囲で..」でよろしいと思います。その分本来の売上げアップに努め、実績を上げましょう。
前からいるベテランの女性スタッフなんですが、 どうもコミュニケーションがうまく取れません
かなりこじれてしまっているかもしれませんね。ただ全体の人数が数十人以上とか多ければ、さほど緊急の優先事項ではありませんし、5人程度の少人数やあるいはお局的な存在感の高いスタッフでしたら緊急です。お互いの行き違いか、単に相性が悪いとか、ちょっとしたことで何となく嫌い、の場合もあります。どちらにしろ立場が上の店長から歩みよるべきです。 簡単に解消はしないかもしれませんが、折に触れて話を振りましょう。意見も聞くようにしましょう。 時間をかけて少しづつ、というつもりでゆっくりほぐしていけば解決の可能性があります。 あるいは「何か一つのことがきっかけで」ということもあります。何か心当たりがありますか。 こちらが取るに足らないことでも相手は傷ついていたなんてこともあります。 他のスタッフにそれとなく聞くとかしてみましょう。謝ってすむものなら謝り、事情の説明をしましょう。
本部のMDは現場のことまるでわかっていません。見るからに売れなそうな商品、ちゃんと考えていると思えない売場変更指示。結局は在庫過多で利益が足りません。社長の親戚らしいですし、何も言えません。他の店長とも話すんですがどうしたら良いでしょう。
現場の声、お客様の意見など本部に情報提供を続けましょう。 情報提供の方法や相手を変えてみましょう。売場の写真やグラフを加えてみましょう。 店長さん達の総意でしたら、店長代表が社長さんか実質トップの方に直接話してみましょう。 その件で前に拒絶されていたら、社長さんの信頼する方か有力取引先の社長さんに相談してみましょう。
朝礼で何を話したらいいですか
明るい挨拶、連絡事項、売上目標、スタッフ各自が担当部門の商品説明、前日の接客での出来事、店長のスピーチ、接客用語の斉唱、身だしなみの確認、不定期で笑顔や発声練習等 、などです。 店長としてはその準備として、他スタッフより早く出勤し、今日の仕事の優先順位、指示内容等の確認、急ぎの連絡事項(電話・ファックス・メール)処理などを済まし、 出勤してくるスタッフに明るい挨拶をし、表情や体調をさりげなく確認しつつ 朝礼の準備をします。店長さんは忙しいですね。
毎回独演会だと話す方も聞く方も行き詰まります。前から指示しておき、スタッフのコメントや発表も加えましょう
シフトの都合で最低人数にしかならなくても実行しましょう。コミュニケーション維持に必要です。
完璧である必要はありません。徐々に良い形に持っていきましょう。
「これって丈夫なの」と聞かれ、反射的に「丈夫ですよ」と答え、後で「丈夫って言ったから買ったのに壊れたじゃないの。」と持ってこられたお客様がいます。使い方にも問題があると思うのですが
圧倒的に多いのはクレームを言わずに、「もう絶対あの店には行かない」と思い、実際にそうするお客様です。クレームのお客様はお店を改善するきっかけでもあります。大切に応対しましょう。
お客様から見れば悪いということになりますが、誰が悪いということは大して問題ではなく、重要なのは「いかにお客様の信頼を回復するか」です。
クレームの場合は高ぶった感情を抑えてもらうため、まず丁寧に頭を下げてあやまります。若いスタッフさんにはそれからすぐに店長にバトンタッチするよう教えておきます。出来たら売場でなく別室でお茶など出して、ゆっくり気の済むまで説明を聞く、この時間を掛ける過程が重要です。不良個所があるなら良く確認し、新しいものとの交換や返金、場合によって修理にお預かりし、出来上がったらメーカーの人と一緒にプレゼントも持ってお客様の家に訪問してお渡しと礼を尽くします。結果的にお店のファンになっていただくのがクレーム処理の理想です。
明らかにトラブルメーカーと思われる場合は、複数で対応する、日を改める、なるべく詳しいメモを残しておく、録音・録画する、弁護士に相談するなどします。「社長を出せ」に対しては会社規模にもよりますが、社長不在と店長責任での対応を丁寧に説明します。
ネット上にもたくさんのクレームが書き込まれています。内容は1、応対時のあまりの態度の悪さ、2、スタッフの自社商品への無知識と間違った説明、3、明らかなウソを付かれた などが主で、文章からは会社側に問題ありと思えます。気をひきしめたいところです。
最近、セールの初日でもダメで、お客様よりも従業員や応援スタッフが多い時があります。根本的に間違っているのでしょうか。
詳しい状況が分かりませんが、前は買いたい気持ちにさせたのに、今はさほど感じさせないセール。企画と商品に改革が必要なのでしょう。というか企画に時間かけましたか? あるいはお店そのものが問題かもしれません。
スタッフみんなにも意見を聞き、その家族や友人の感想も集め、他店・他業種の方法などを参考に知恵を絞ってみましょう。変えないと可能性も生まれませんから。
店頭を一新する、セール関連スペースの大幅拡大、より大胆な価格志向にする、単一価格のセ−ル、上質素材だけに絞ったセール、産地や生産者個人をアピールしたセール、高齢者限定とか商品の対象客層を再検討する、販促方法を例えばDM中心に変える、早朝セール、タイムサービス、季節・行事関連、色の打ち出し、イベントや実演の併催、取引先とのジョイント、地元の商店街やPTAとの連携、あるいはメルマガ・携帯クーポンサービス、チラシにクーポン券添付・ポスティング(戸別配布)・抽選会・得意客ご招待・宣伝カー巡回・地元のラジオやケーブルTV局の宣伝などを組み合わせた複合的な販促にする手もあります。
欧米の有名ブランドを一部扱っています。他に似たような商品も色々扱っていますが、たまに「これとこれは値段が随分違うけどどこが違うの」と聞かれます。ブランドの違いを説明しますが、「こんなに違わなくても良いじゃない」と突っ込まれ、買わない客だと思ってあっさりした対応をしましたら、あとで抗議の手紙がきたことがあります。
おっしゃるとおりで、多分高いブランド品は買わないお客様でしょう。でも、商品に関心はあるわけで、何か買ってくれそうなお客さまですから、逆にコストパフォーマンスの高い商品の長所を上げて、そちらを薦めてみましょう。
一般的に、品質と価格の関係は品質が2倍なら価格は5〜10倍になります。品質的なコストパフォーマンスは低いわけですから、違いを言うなら持ったときの気持ちや、ステイタス性になります。高額品はたいてい「ミエ」で買うものですから、販売側としては「心から褒め称え、その気持ちを共有する」のが原則です。「買う」ことの高揚感と満足感がかなり重要です。論理的に語る方にそういうブランドは合いませんよね。
かなり厳しい状態の商業施設内で営業しています。入店客が減り、空き店舗もそのままでワゴンやベンチで埋めています。当店も赤字で好転のきざしがありません。
程度次第ではありますが、早めに行動しましょう。不振な商業施設が従来の延長線上の営業方針で回復する可能性はまずありません。多分、商業施設全体か自店のどちらか、あるいは両方に大きな変革が必要です。
ディベロッパーか有力者に有力テナントの誘致や大改装の計画など商業施設の今後の対策や方向性を確認する
自店の損益の数値を明確にし、会社と自店の全体状況から、撤退か革新しての存続か、検討する
存続する場合は、
大幅な商品構成の変更、あるいは業種変更の可能性も検討する。改めてその場所に出店するとして商品構成や条件を考えてみる。
自分も含めたスタッフ構成の変更を、コスト面も含めて検討する
本部がある場合は自分の意見をまとめ、これまで実行した対策と結果も含めて報告と相談をする
さらなる経費削減を検討実行し、存続可能な家賃その他の入居条件を試算し、試算したデータを元に家賃値下げ交渉をする
あるいは施設内でより良い場所への移転を交渉する。より通行量の多い場所、エスカレ−ターのごく近く、食品売場と主入口との通路沿い、有力テナントの隣等
改善策が進まず、欠損状態が続く場合は、再度の改革案か最終交渉、撤退をする
撤退する場合は、
契約書の細かい条項まで確認
した上で、撤退時期を決める
撤退の申し出と、損がなるべく少なくなるように交渉をする
セール等、撤退までのスケジュールを作成し、関係者と連絡・協議する
若い女性でお風呂に入らない人がいますよね。実際、すごく汚いかっこうでこられる方もいらっしゃいます。その際、勝手に試着したり、靴のためし履きされるのですが、どう対応していいか困っています。臭いがつくんじゃないか心配で、ブーツだと中まで臭いがこもりそうです。かといってやめさせることも出来ません。
臭い消しスプレーの乱射! これにつきますな。まったく彼女達ときたら。日本人は昔から清潔好きで、毎日風呂に入り、香水の香りよりも石鹸の匂いの方が好まれてきたものですが、これもある種の国際化ですかね。経済後進国で鉄道やバスの一般クラスに乗ると履きつづけた靴下ようなすさまじい臭いのすることがあります。そう、クラスといえば店をギャルと一般用とにクラス分けしちゃいましょう。ギャル担当スタッフは防毒マスクと防護服を着用、さらに一般クラスとの間に無菌室を作り、ギャルはそこで全身洗浄しないと一般クラスに入れないようにしますか。
この先どうしていいかわかりません。将来が不安です
不安を抱えているのは多分日本人の多く、いやほとんどがそうかもしれません。 解消というか立ち向かうために、その不安を少し整理してみましょう。 まず不安を箇条書きにしてみましょう。 業績不振、会議、在庫、隠蔽事項の発覚、リストラ、人事トラブル、徒労感、会社や上司への不信感、部下の離反、体調悪化、 家族の病気、配偶者とのこじれ、公私それぞれにあれば、それぞれ別に箇条書きにします。 その中で最重要な1点か、重要な点を3つ以内までに絞ります。 そしてそれに対して の考えられる具体的な対策を、又、箇条書きにしてみます。 あらゆる方向から考えてみましょう。その中で絶対やるべきこと、もしくは今日か明日やれること一つだけ決めます。 決めたその一つに集中し、何より優先し、気合を入れて、絶対実行します。 結論は何でもかまいません。その結論があなたです。 それで一歩踏み出しましょう。
信頼できる誰かに腹を割って全部話してみましょう。 親友、配偶者、親、先輩・上司、話しのわかりそうな知人... 違う視点からの意見が聞けるかもしれませんし、話すだけでも気持ちの半分はスッキリするものです。 人間の悩みは昔からたいして変わらないモノが多いのです。悩むのが人間で、宗教も哲学も文学も芸術もビジネスもそうしたものです。 それをクリアしていく過程があなたを成長・充実させていきます。なんちゃって。ただ、
解決は自分からのアクション
しかありません。
スポーツはされますか。汗をたっぷり流すだけでサッパリする場合も多々あります。 エネルギー、やる気が湧いてきます。 あるいは、海に向かってわめいたり、泥酔してみるのもキッカケになります。 それでも、最終的には
自分からのアクション
が解決に近づきます。店長なんですから。
ご家族、カップルでお買物に来られるお客様がかなりいらっしゃいます。その際売場でケンカをされる場合があり、どのように対処すれば良いか困っています。だいたい購入される方とお金を出される方の対立です。お好きな物を選んでいただきたいと思いますし、お金をだされる方のご意向を優先させてあげた方が良いとも思います。両方から意見を聞かれ、私は嫁と姑の間に挟まった夫のような立場になってしまいます。良いアドバイスをお願いします。
こういう関係って、たいてい普段から対立というか口論をしているものじゃないですか。関西ならボケとツッコミの日常会話なのでしょうし。いわば慣習や趣味みたいなものですから、本気で心配したり、介入する必要はありません。家族付き合いをしているような特別なお客様は別ですが、一般的にはお客様の生活習慣まで立ち入らない方が賢明です。求められたあなたの意見を「手短に丁寧にキチンと」伝えればOKです。
パートがすぐに辞めてしまいます
単に合わない、向かないという場合もありますが、それでもお互いの時間とエネルギーを無駄にしたことになります。要は理解不足ですから、面接での説明をより詳しく仕事内容は厳しめに話し、こちらからの質問事項も増やしてみましょう。中には面接慣れしていて、実際の仕事振りとかなり違う方もいますが、それも又人間勉強ですかね。
辞める原因の多くは人間関係で、1.何も教えてくれない、2.最初の話や約束と違う、です。 辞めて欲しくない人に続けてもらうのは「始めに必要なことをキチンと話し、約束は守る」そして、店長さんがパートさん一人一人に関心をもって明るく接するようにすれば防げるはずです。誕生日と家族構成位は把握していましょう。
カップルや数人のグループで来店されたお客様の一人に接客し、ほぼ決まりそうになったところで、お連れ様がポンと言った一言で急に違うモノへ興味が移られたり、ご購入をお止めになる場合があります。せっかくここまで頑張ったのにと悔しくなります。何かうまくまとめる方法は有りますか?
う〜ん、ありますよね。リーダー役というか、自分の力を誇示したがる人とそれに従う習慣のついてる人。とはいえ、ビジネスですから売上とお客様の満足を叶えねばなりませぬ。
まず、二人なり、グループなりがそういう関係にあることを早めに察知する必要があります。複数客の場合は常に気をつけていましょう。声の大きい人やこちらの会話をイヤそうにする方は要注意です。自分を誇示したがる人というのは自分の顔を立てて欲しいようです。無視されるのがムカツクようです。
バカバカしく感じても、その人の同意を求める必要があります。話の最初と、途中、最後と3回、なるべくその人に話を振りましょう。「こちらがお似合いですよね」といった商品の話だけでなく、「今日はお暑いですね」でも効果があります。笑顔も忘れずにね。うまくいけばほらっ「大人の対応」ができる「スキルの高い人」になれちゃいます。
最近、新ブランドがどんどん増えています。サンプルを見ると他ブランドとの違いが良く分からないようなブランドも少なくないのですが、売場の面積も限られていますし、どう扱ったら良いのでしょうか。
出てきますよね、新ブランド。時代対応と活性化の為に不可欠ではあるんですが、パイは限られています。有力なブランドでもその存続には「コンセプトがはっきりしていて、そのコンセプトの範囲で時流対応する」のがベストなんですが、最近の短サイクルなファッション状況の中でコンセプトの確立と維持が困難になっているのも事実です。
おっしゃる通りたくさんのブランドを全部カチッとした形で取り扱うのは面積や在庫、消化率それぞれに無理があります。店としては全体のバランス重視で、主力ブランドを大事にしつつ、その他のブランドは既存ブランドとの入れ替え、あるいはシーズン限定、少量展開、又は取引条件の再交渉などかなり柔軟に考えましょう。年2回は白紙状態から再検討してみましょうか。
最近、お店の中で携帯で写真を撮る人がいます。競合店の人かなあと思うのですが、お客様でも写真を撮って友達と話す人がいます。どうも気持的にひっかかるのですが今の所は何もしていません。店の入口には店内撮影禁止の表示はしてあるのですが、どうしたものでしょうか?
カメラ付き携帯はそんな使い方が増えていきます。本屋さんで本の中身を写すのは禁止ですが、それ以外で友達や家族との間で商品写真を見て話すのは普通のことになりそうです。これは認めざるを得ないでしょうし、場合によってはそこに会話で参加しちゃう手もありそうです。
競合店の場合、顔もはっきり判るのでしたら「ご遠慮ください!」ときっぱり断りましょう。
お店の入口とレジカウンターのバックに「撮影禁止」の表示を掲げておきましょう。
送受信を遮断する機械はあります。3〜5m程の範囲を遮断するものが6〜9千円位でありますから、ポケットに入れて、その方のそばに待機していれば、送信不可能に出来ます。店全部でとなると30m範囲位のが120万円程、コンサート会場クラスの物もありますが、こちらはさらに高価で、郵政大臣の許可が必要のようです。
セールの目玉商品がほんの少ししか入ってきません。いつもこうなんです。たいてい、お客さんから文句を言われ、申し訳ないと思っています。本部に言っても変わりません。
ありがちなパターンですが、改善されずにお客様の反発を招くのはマズイです。店長の意見というより
「お客様のご意見では」
という形でレポートをまとめて提出・交渉しましょう。お客様のコメントと共に、客観的なデータとして、アイテム毎の入荷数と完売した時刻なども記せば、説得力が増します。現役主婦でもあるパートさんの意見もAとかBとかの匿名で載せましょう。
提出先ですが、担当部署の他に、本部内のキーマン・自分の理解者などにも根回しも含め、意見伺いができると効果的な場合があります。ヤブヘビの可能性も少しありますから、相手を選んで実行しましょう。
おばさま客が多いのですが、中にマナーのすごく悪い方がいます。お店のアチコチで商品を散らかすんです。片付けようとすると「あらっ、まだ考えているのよ」と言い、お相手しようとすると「自由に見させてよ。ついてこないで」と言います。どうしたら良いでしょうか。
程度は様々ですが、似たような方は全国にいるようです。ああいえばこう、こういえばああで、何を言っても難しい方がいらっしゃいます。
ストレスの限界が来るその前に、黙ってどんどん片付け、何か言われたら笑顔で「すみません」とだけ答え、笑顔攻撃を続けましょう。たくさん買っていただける方の場合は挨拶とクロージングをしっかり丁寧にして、あとは自由にさせましょう。
コミュニケーションがうまくいきません。お客さんとはそれなりに話せるのですが、スタッフや家族となかなかうまくいきません。どうしたら良いでしょう
みんな他人です。ちょっとしたことでも考え方や感じ方が違って当然です。でも、いちいち相手の考え方を想像してから接するより、何でも気軽に話し合える方がずっとラクです。それには少しの努力工夫と、その習慣化(これが難関かも)が必要です。鶴瓶師匠は良く「とりあえず何でもいいから笑っとけ」と言ってます。これも効果的な手段の一つですね。
人に接する原則は
相手に関心を持つ。(つまり、シカトせずに毎日、挨拶や雑談をします)
相手の長所と重要性を認める。(誰でも長所があります)
自分を良くみせようとせず、ゆとりを持つ。(こちらもリラックスして相手もリラックスしてもらいましょう)
微笑を忘れない
聞き上手になる。(話を振ったり、あいづちを打ったりです)
ゆったりした気持でいれば、自然に表情がやわらぎ、微笑みも浮かんできます。そんな人とは気兼ねなく話しができますし、一緒にいるだけでほのぼのします。
人は誰も、他人から認められたい、自分を必要だと思ってもらいたい、という気持があります。相手がどれだけ自分に関心を持ち、受け入れてくれるかは重要なことです。気をつけたいのは、認めてあげるとか、何々してあげるという気持では相手に伝わらないということです。押し付けがましさが出ると相手は身構えてしまいます。反感を買うこともあります
辞令が出て、店長になります。これまで何人かの先輩店長の元で仕事をし、その進め方も見てきましたが、いざ自分がとなると具体的に何をどうしたら良いのか分かりません。
まずは、現場の「トップ」というポジションですね。自ら決定することがたくさん増えます。情報と経験を総合して
的確な決定をテキパキ行う
仕事です。店のリーダーですから店全体の雰囲気も勢いも店長にかかります。みんなが店長の言動を、背中を見ています。
状況が厳しく、スタッフに不安がある時ほど、慌てず騒がず明快な行動命令を出し、明るく振舞う必要があります。出勤前やスタッフのいない場所で検討・決定すべきことがたくさんあります。 全員の精神的な支柱にならねばなりません。
そんな考え方と行動でスタッフに尊敬される店長になれれば必ず実績もついてきます。
昨年「なんちゃって閉店セール」でそこそこ売れました。今年もしちゃおうかなと思うのですが、知人からあんまり乱発するとまずいんじゃないの。不当表示tかにならない?と言われましたがどうなんでしょう。
厳密に言うと廃業や転業による本当の閉店割引セールでないと「景品表示法第4条2号の有利誤認」の不当表示に抵触するおそれがあります。一時的な閉店、短期的な休業である旨の正確な表示をしないといけません。この場合は完全閉店という表現も×です。
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