仕事の基本
意欲的に、とにかく行動
何事もまずは意欲です。意欲がないと店もスタッフも前に進みません。 能力があろうが経験があろうが実績があろうが意欲なくして成功はありません。 成功に向け、まずやれることをやりましょう。少しでも成功すれば「やる気」はさらに増します。
「現場重視」と「スピード」。現実の変化に合わせて、すぐにやる。又はやらせる。理想の条件が整うことは、まずない。
「本部が悪い」「社長が悪い」「商品が悪い」「スタッフが悪い」「客が悪い」 「立地が悪い」「通行量が減った」「店が古い」「競合店が強すぎる」「不景気だ」 「天気が悪い」等々、悪い原因は数知れず。しかし、繁盛店や優良店でも実際は悪い条件をたくさん抱えています。 どこの本社や社長さんにも欠陥はたくさんあります。
指示を待たず、自分で出来ることを試みましょう。「やってもだめだ」「やらなくてもわかっている」 「なるようにしかならない」「できないと思う」で足踏みしては何も進みません。
誰もが「失敗するのではないか」「協力を得られないのではないか」と不安はありますが、 出来る範囲で最大の準備をし、うまくいくことを期待し、全力で挑戦してみましょう。
「やればできる}と思い、積極的にチャレンジしてみましょう。その結果、成功すれば一段ステップアップです。 成功すればまたやろうという意欲がでます。うまくいかなくても、そのやり方がダメと一つの答が出ます。 スポーツなら1人以外全員敗者ですし、あのイチローさえ6割以上の打席が失敗です。 でも、くじけずにその過程を研究し、鍛錬し、その結果レベルアップしていきます。
信頼される上司に
スタッフの時とは仕事内容が異なります。「人」と「全体」です。部下をリードし、店全体の運営管理をします。 特にスタッフとの信頼関係が大切で、うまく築ければチーム全体で力を結集し、互いを補いながら業務推進ができます。 個々の能力を活かせ、かつ、仕事のレベルも高まります。野球やサッカーの監督、船の船長などをイメージしてみましょう。
店をリードし、部下を育成する
管理者・責任者としての仕事配分、時間配分に変える
失敗を恐れず、新しいことにチャレンジする
決断は早くし、理由をスタッフにも説明する
仕事の優先順位をいつも考える。
自分ですること、部下に任せることの区別をつける
スケジュール決め、アポイント取りは早めに行う
全員を気持ち良く仕事させる
部下にとってはありがたい環境です。この反対って部下には最悪で、毎日ストレスが溜まります。毎朝、会社に行きたくなくなります。 能力発揮どころではありません。会社の方針も立派な社是も全て偽善でしかなくなります。 信頼関係の構築は重大な「仕事」で、業績向上の大前提です。
いつも笑顔で、皆に挨拶、感謝、ねぎらい、励まし
褒める時は、ちゃんと目を見て、体を向けて、受け入れる感じで
毎日、全員に声をかける
ホウレンソウ(報告・連絡・相談)も上司から
自分でしゃべりすぎず、話を聞いてあげる
部下の話にまず共感してあげる。アドバイスはそれから。
部下の一人一人を個として接し、理解しようと努める
部下の長所をみつけ、それを伸ばすようにする
自分から仕事の工夫をし、能力を身につけるように導く。
みんなを信用して接する。もし、裏切られたら怒る、場合によってキレル。そして、再び信用して、接する。
店のシステムを確立し、合理化を進める
長期計画、ビジョンを明確にする
様々な形で社会貢献をする
※「スタッフの育成」
コーナーへ
いつも誠実に、明るく
ウソをつかない
約束を守る。出来ない約束はしない
プラス発想で行動する
公私共に目標を持ち、目標に向かって進む
仕事を楽しむようにする
明るく振舞い、まわりの人をひきつける
ていねいな言葉使いとマナーを心掛ける
誰にも誠意をもって接する
公私のけじめをつける
健康に気を配る
体調をくずすと気持ちも萎えてしまいます。リーダーは暗い顔つきや痛々しい雰囲気を見せられません。 もし悪くなったら、気持ちで頑張るか、思い切って休むかのどちらか一つ。 いつも忙しいのですから休める時は休んでしまいましょう。早く直したほうがトータルでプラス。中途半端は無しです。
食事、飲酒、運動、睡眠、自分の体調に合わせ、充分に配慮しましょう
※
「コンディションを整える」
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売場を改善する
無理矢理でもなにかテーマを決めて、売場の再構成、リフレッシュを定期的に行いましょう。
1.「人気の高い物」「新しい物」をさらに強調してみる
入口正面に大型コーナーを作り、大量陳列する
目立つ場所で、目立つように置く
関連商品と合わせて、グループしてみる
大きなPOPをつける。評判、新機能、特徴など。
解説パンフを作って配布する
2.季節毎の旬をさらに強調してみる
天候、気温に合わせる
季節行事、社会慣習に合わせる
学校行事、地域行事、お祭りに合わせる
国際的な話題、全国的な話題
3.店一番の長所をさらに強調してみる
パプリシティを狙い、地元のTV・ラジオ・新聞・ミニコミ・役所等にプレスリリースを出す。知り合いに根回しする。
著名人、友人知人、得意客に試してもらう
新しく看板を作る
個性、目玉
商品、サービス、価格
4.違う方法(色、素材、用途、形、客層、産地)で再編集して、見せる
季節の色、トレンドカラー
東アジア、西アジア、オセアニア、西欧、東欧、北米、中南米、アフリカ、南北極
沖縄、八重山、北海道、etc
20,50,60,70,80,90年代
工場、素材メーカー、職人
健康、節約、安全
トラベル、フォーマル、リラックス
5.売場の左右を、前後を入れ替えてみる。
メイン商品とサブ商品
レディス、キッズとメンズ
カジュアル、スポーツとエレガンス
ベターとボリューム
6.さらに見やすく、選びやすくする
入口スペースの拡大
通路幅の拡大、什器の削減
グルーピングの再検討
什器棚の間隔の拡大、奥行きの調整
ビジュアルプレゼンテーション
陳列上部のディスプレイ
売場表示
POP、ショーカード
7.バリアフリーで高齢者、障害者にも使いやすくする
段差をなくす。スロープ補助台を設置。
手すりをつける
什器や設備の高さを下げる
対応トイレ(広い、手すり、電動ドア等)
大きな表示
※
「バリアフリー・ユニバーサル」
のコーナーへ
広く情報収集する
多くの会社で自社・自店以外の情報が不足しがちです。身内の情報に片寄ると方向修正や時代対応が難しくなります。他業種の類似商品、他業種の売場や販売促進、対象客層の生活変化など意識して把握するよう心がけましよう。情報収集はマンネリ防止にも有効です。
視察する。他店の方が長所短所が見える。他業種の方が新鮮な視点で見られる。新しい店や商業施設で新しい切り口や方法を発見する。
雑誌、新聞、ビジネス誌、業界誌紙、TV、街、家族友人、取引先などからも情報収集する。
特に新しい雑誌、新しい番組、新しい店は変化の方向とポイントを感じやすい
交際範囲を広げる。他業種、年齢差の大きい人、異性などに店や商品への意見を聞く。その生活変化を感じ取る。
好奇心を保ち、買物は自分でする
セミナーを受講する
資格の取得をめざす(公私共に)
データ(数値)を生かす
数値やグラフを使うと、具体的で曖昧さが無くなります。全員の共通認識やディスカッションのベースにしやすくなります。欠点はほとんどが過去の事実だということで、それを未来に役立てるには経験や他の情報、カンが必要です。
早く広く、変化を把握
現場で重要なのは 変化をリアルタイムで把握し、アクションすること
アクションが目的なので、数値は2ケタ、3ケタで充分
資料作成は早いほど価値が高い
資料はなるべく1枚の表にまとめる
アクションしないデータ・資料はただのムダ
データに自分のカン・感性・情報を組み合わせ、必ず将来予測をし、どんなアクションするかまで決める
全体から考える習慣をつける
数値でディスカッションする習慣をつける
売場(規模、レイアウト、什器)に合った商品分類を使う
頭に入れておく数値
売場面積 ‥ 整数 ‥ 坪、又はu
年商 ‥ 百万円単位 ‥ 現在のペース、最新決算時(又は前年度)
売場生産性(坪効率) ‥ 十万円単位 ‥ 最新決算時
在庫 ‥ 百万円単位 ‥ 現在、最新決算時(又は前年度)、
季節商品の数量(シーズン後半のみ毎日)
商品回転 ‥ 小数点1位 ‥ 最新決算時
部門別売上構成比 ‥ 整数 ‥ 先月、最新決算時(又は前年度)
昨年対比、予算対比 ‥ 整数 ‥ 部門別の先月と今月、
合計の過去3ケ月と最新決算又は前年度
損益分岐点 ‥ 百万円 ‥ 最新決算時(又は前年度
粗利益率 ‥ 小数点1位 ‥ 現在のペース、最新決算時(又は前年度)
労働生産性(1人当売上)‥ 百万円単位 ‥ 最新決算時(又は前年度)
基本は売れるものをより多く、より広く
昨日までの売上データから、来月の状況を予測し、売場レイアウトを変える
基本は「部門別・売場面積構成比=翌月の部門別・売上構成比(又は部門別貢献度)」
在庫や売場面積の割に、売上・粗利の低い部門には、圧縮すべき商品がある
〃 高い 拡大
集視率や通行量の多い店頭付近と、逆の最深部はハンディをつけて検討する
他の売上データも考慮し、修正する
取引先別、ブランド別、価格帯別、サイズ別、カラー別
単品データは現場でリアルタイムに検討
部門責任者が日々、チェックすべきこと
入荷後1週間で結論はほぼ出る
他の調査データ
客導線調査
通路幅の調整、レイアウト変更、マグネット売場の追加、DSの商品変更、商品の再検討
入店数(率)調査
外装・店頭・ショップコンセプトの再検討
商品構成の再検討(性別・世代別調査)
営業時間の再検討(時間帯別調査)
買上率調査
接客方法(挨拶、アプローチ、会話等)の再検討、商品構成の再検討
通行量調査
ショップコンセプトの再検討、販促手段の再検討
アンケート調査
ブランド、価格帯、接客、サービス、営業時間等の再検討
競合店調査
重点商品の再検討、商品構成の再検討、増床改装&閉店の再検討
良い店の条件は
困った時、業績が落ちた時、又は年間計画を作る前、どの部分が不足しているか弱いのか再確認してみましょう。優位点や強化点を整理し、優先順位をつけましょう。
場所や設備が便利
コスト面からすぐの対応はしずらいものの、駐車場のライン引きなおし、ガードマンへの指示、トイレの設備や清掃間隔、カサカバー器追加、サービスカウンターの改善、ATM設置、バリアフリー対応
売場が見やすく選びやすく清潔
レイアウト見直し、各種表示類、清掃間隔、清掃業者の選択
商品の種類が豊富
重点部門の再設定、ショーカードの添付
商品が新鮮で安心、安全
取引先の再考、打ち合わせ、直接取引き、運送手段も再検討
商品が高くない(一番安いか、適正価格)
周辺店舗のリサーチ、新規取引先開拓、海外品のルート開拓
スタッフが親切
自らも行い、朝礼やミーティングで基本姿勢の徹底を何度も
《意識するレベルは》
ユニクロの「ローコスト高品質」
無印良品の「(低額品でも)落ち着き感と上品さ」
コムサイズムの「(ベーシックなのに)オシャレぽい雰囲気」
しまむらの「いつでも安いという安心感」
マクドナルドの「親しみやすさ」
セブンイレブンの「新商品の投入頻度、わかりやすさ」
ダイソーの「新製品を見つける楽しみ、生活必需品の代替」
人気回転寿司の「大きさと安さの満足感」
迷った時、困った時は基本に戻る
改めてデータをチェックし、現状を客観的に把握しなおす
ふだんチェックしていないデータ
部門別・品目別・時間帯・客層別・取引先別・担当者別の売上等
(データが無ければ「売場の棚毎」に見て考え、判断する。3〜5段階で評価する)
伸びている、又はなんとかなっている商品群・商品の中でさらに拡大すべきものの確定と決断
特に悪い商品群・商品の中で縮小、廃止すべきものの確定と決断
自分の意見を箇条書きにし、整理してみる
店舗、売場、入口、看板、駐車場
商品、メニュー、取引先、バイイング
セール、イベント、販売促進、サービス
スタッフ、教育、労働条件
本部、システム、レポート、会議、IT関連、予算、人脈
これまでメモしたこと、強く思ったこと、思い入れのある資料・書籍を読み返してみる
将来像を考える
会社の未来、3年後、5年後、10年後、上場、分社、合併
業種、業界の未来
自分の将来構想、3年後、5年後、10年後、20年後、定年後
昇進昇格、ブロック長、本部長、役員、CEO
独立、転職、資格、移住
家族、親
自宅の地域社会、実家の地域社会、NPO、NGO
日本、世界、人類
ヒトの意見を聞いてみる、会話してみる
話すだけでスッキリしたり、ヒントが浮かんだりすることは良くあります
※ 直接会って話しましょう。頼みごとや謝罪にメールは絶対×。
社員、パート、取引先、近隣店の店長、親しい顧客
家族、友人知人、先輩
店長への「お客さまのご意見カード」システムの導入
実際の対応はかなり大変だが、継続できればはっきり効果が出る。一部には身勝手な意見もあるが大半は的確で店のプラスになる意見
既に実施している場合はこれまでのカードを読み直してみる
お店の大掃除をしてみる
まずは身体を動かして気分転換です
店をキレイにし、かつ、店全体を細かい部分まで状況把握する
機能していない場所、汚いまま古いまま放置されていたもの
看板、外壁、店頭、ガラス、什器、棚、机、イス、ショーケース、ディスプレイスペース、照明、空調、レジ周辺、倉庫&事務室
ショーカード、メニューの書き換え、付け替え
古い商品の処分、手入れ
汚れた什器の補修撤去
笑顔で挨拶してみる
気持ちを切り替え、誰にも笑顔で挨拶
お客様にもより良い笑顔で
スタッフにもより良い笑顔で
お取引先にもより良い笑顔で
家族にもより良い笑顔で
競合店で買い物をしてみる
客の入り、客層、スタッフの挨拶や雰囲気
商品の豊富さ、新鮮さ、価格、主力商品とサブ商品、自店との差異
見易さ、買いやすさ、楽しさ、清潔さ
スタッフの挨拶、雰囲気、動き、熟練度
以上のうち、実際にやれて、強く感じた改善点を全て書き出し、無理矢理でも優先順位を付け、その1番目から直ぐに実行しはじめる
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